初心者講座

初心者さん講座2回目 現金

投稿日:2017年4月24日 更新日:

仕訳

仕訳は取引の内容を縮めた形、と1回目で言いましたよね。

 

一応補足として、わかりやすくそう言っただけで正しくは「企業活動全部を表示したもの」になります。

とはいえ、今は気にする必要はありません。

まずは上の定義で覚えてください。

 

取引の内容。

これは具体的に書くと「何が、いくら、どうなった」という3つの要素に分けられます。

例えば「車を500円で購入した」という取引。

これを3つに分けると「車、500円、購入した」と分かれます。

とはいえもし帳簿にこれだけが記入されていると、記入した社員は社長に怒られてしまいます。

「この車、どうやって買ったんだ!?」と。

 

そう、この取引ではどのようにして買ったか、が抜けています。

現金を払ったのか、小切手を使ったのか、後で払うと約束したのか。

これをキチンと書く(報告する)必要があります。

だから、正しく直した取引内容は「500円の車を、現金500円を支払って購入した」となるのです。

 

これで仕訳を作るための情報が揃いました。

それでは仕訳を作っていきましょう。

まず仕訳にはテンプレートがあります。

 

(○○○)××× (○○○)×××

 

これです。

ここに先ほどの取引内容が余すことなく全て表現できます。

仕訳の内容で言った3要素「何が(何で)、いくら、どうなった」ということ。

 

まず「何が」という要素。

これはテンプレートのの部分に入ります。

先ほどの例では「車」と「現金」がこの要素になりますね。

 

 

次に「いくら」という要素。

これはテンプレートの×の部分に入ります。

先ほどの例では「500円」がこの要素になりますね。

ちなみに、これから進むにつれて仕訳の形がややこしくなっていきますが、金額については「左右の合計金額は必ず一致する」という絶対的なルールが存在します。

どれほどややこしい形になろうとも、このルールは絶対です。

それを忘れないように仕訳を作ってください。

左右で合計金額が違っている場合は必ずそれはミスということになりますので。

 

 

最後に「どうなった」という要素。

これは「テンプレートの左右どちらに最初の要素が入るのか」で表現されます。

 

「車」と「現金」のどちらが左の○に入るのか、右の○に入るのか、ということです。

このどちらに入るか、が最も重要な部分になります。

 

では実際に入れてみましょう。

○の部分には車と現金が入る。

×の部分には500円が入る。

ということで、作ってみました。

 

(車)500 (現金)500

 

最後の「左右どちらに入るか」という説明はこの後の講座を通じて行なっていきます。

左右の位置関係に関係なく、仕訳には因果関係が存在します。

上の仕訳では「車が増えたから、現金が減った」という関係が読み取れるのです。

 

多くの情報を出しましたが、とりあえず今は「因果関係がある」「仕訳には3要素がある」ということを確認して次に行ってください。

毎度これを交えて説明を行いますので、次第に理解できるようになるので、大丈夫です。

 

 

現金

仕訳の話であった、左右どちらに入るのか。

これが最も重要な要点になります。

 

現金が関わる取引は2種類。

それは「増えるか、減るか」。

 

これは先ほどの3要素の内、最後の「どうなった」に当てはまるところです。

 

例)現金を300円受け取った。

 

今回は現金の動きだけ追うので、要素は現金だけにしました。

仕訳にはしっかりとしたルールが存在します。

 

「勘定科目の区分によって、増減で入れる場所が分けられる」ということ。

例えば資産の科目ならば、増加=左、減少=右。

負債ならば、増加=右、減少=左。

というように決められています。

 

しかし、これを覚えるのは非常に面倒です!

 

なのでまずは、現金の増減ルールだけを覚えましょう。

 

会社の現金が増加に現金。

会社の現金が減少に現金。

 

これを覚えてください。

 

色々問題を解いていくと、自然とできるようになるのでここで立ち止まりすぎないようにしましょう。

 

さて、今回の問題に戻りましょう。

今回の問題は「現金を300円受け取った」というもの。

これを上の現金の増減ルールと、仕訳のテンプレートに当てはめてみましょう。

 

仕訳のテンプレートは、

(○○○)××× (○○○)×××

これですよね。

 

そして定義は、

現金が増加=左に現金、現金が減少=右に現金

です。

 

今回の取引では会社の現金は増加していますか、減少していますか。

「受け取った」と書かれているのだから、これは増加した、に決まってますよね。

ということで、定義の前者(増加側)が当てはまることになります。

つまり定義の通り、左に現金が入ります。

 

これで仕訳3要素の内、2つが決定しました。

残るは「いくら」という要素のみ。

具体的に金額が書かれているので、これは簡単ですね、そう300円。

これが×の部分に入るので、最終形が以下のモノになります。

 

(現金)300 (○○○)300

 

右の○については、書かれていないので空白になっています。

金額は左右で同じになるので、右にも300と入れました。

 

これが現金を受け取った=増加した場合の形になります。

次は減少した場合。

 

例)現金300円を支払った。

何に対して支払ったのか一切わからないですが、現金の支払いについてです。

支払いということで、会社の財布からお金が減っています。

ということで定義の後者(減少)が当てはまる。

右側に現金が入ることになります。

あとは先ほどの増加と同じですね。

金額は300円なので、最終的には以下のとおり。

 

(○○○)300 (現金)300

 

まとめ

このページでは「仕訳のテンプレート」と「現金の増減と左右」について書きました。

どちらも重要なので覚えてください。

仕訳のテンプレートに科目と金額を入れるだけなので、そちらはある程度数をこなせば自然と身につきます。

 

現金の方を意識的に覚えてみてください。

 

増える=

減る=

 

ざっくりとこれでいいですからね。

 

今回は現金だけの仕訳でした。

なので、一方の○は空白のまま。

次回から少しずつ左右どちらにも言葉が入るような問題にしていきますので、頑張りましょう。

 

 

 

次回予告

現金を習った次のステップは仕入れ。

代金は全て現金でのやり取り。

 

 

このページがあなたの役に立ったのなら嬉しいです。

 

 

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