仕訳問題の解説

お金勘定の実践2

投稿日:2017年4月11日 更新日:

お金勘定の復習や前回はこちら

では早速解いていきましょう。

 

例)笠原商店から商品300,000円を仕入れ、代金は小切手を振り出して支払った。ただし、当座預金の残高は200,000円であったが、宇野銀行と当座借越契約を結んでおり、借越限度額は400,000円である。なお、引取運賃10,000は現金で支払った。(第105回簿記3級より)

仕入れの仕訳ですね。

「仕入れ」ときたら貸方にお金勘定と覚えてもいいかもしれませんね。

仕入れでお金を払わないというのはほとんどありえないですから。

 

今回は前半で300,000円の仕入れを小切手で処理、という指示があります。

お約束の当座借越ですね。

 

後半は引取運賃を現金で支払った、とのこと。

よって貸方に現金。

引取運賃は仕入れにかかった費用なので、仕入勘定に含めましょう

 

よって仕入勘定の金額は300,000と引取運賃10,000の合計になります。

 

(仕入)310,000 (当座預金)200,000
         (当座借越)100,000
          (現金) 10,000

 

 

例)孫商店に商品300,000円を売り渡し、代金は内金50,000を差し引き、残額は同点振出しの約束手形で受け取っていた。なお、発送のための諸費用(当店負担)10,000円は現金で支払った。(第105回簿記3級)

これは少し難易度が高めなんですね。

内金=前受金」と知っていますか、と聞いています。

ここは知識なので、知らなければ解答は難しいでしょう。

ここが一番の山です。

 

これがわかれば、あとは普通に処理していきます。

「内金を差し引き」と書いていますが、結局はお金勘定の増加に変わりありません。

前に受け取っていようがいまいが、売り上げた分はお金が増加する。

これは仕入れでも同じで、仕入れた金額分お金が減少します。

 

前に受け取っていたということを表すために「前受金」を使います。

これはお小遣い帳でポテチを買ったかチョコを買ったかを分けて記入するくらいの差でしかありません。

簡単に言うと「増加したお金勘定の中身が違うだけで結論、懐が潤ったということに変化はない」。

 

とにかく、使用する勘定科目が特殊なだけでお金勘定が借方にくることに変化はありません。

借方にくるのは前受金と、孫商店が振り出した手形=受取手形。

金額はそれぞれ問題文の通り。

 

そして、最後のなお書き。

これは売り上げにかかる費用を当店が負担した、という話。

とにかく、現金を支払ったのだから貸方に現金なのは変化なし。

発送にかかった費用は当店負担なので、発送費を計上します。

これが相手負担ならこの勘定科目は違うものになっていたのですが、それはまた別の機会に。

 

金額は問題文の通り。

(前受金)50,000  (売上)300,000
(受取手形)250,000
(発送費)10,000  (現金)10,000

 

 

例)店舗拡張のため、土地200㎡を1㎡につき20,000円で購入し、登記料50,000及び仲介手数料100,000円とともに代金は小切手を振り出して支払った。(第106回簿記3級)

これは土地の取得に関しての問題になります。

土地は有価証券や仕入れの時と同じように取得にかかったお金は全部その勘定科目に含まれます

なので、土地の金額は200×20,000と登記料と仲介手数料の合計金額、4,150,000円です。

小切手を振り出して支払っているので、お金勘定は貸方に。

(土地)4,150,000 (当座預金)4,150,000

 

例)得意先出井商店に商品 ¥ 600,000 を売り上げ、代金のうち ¥ 100,000 はかねて受け取っていた手付金を充当し、 ¥ 300,000 は澤田商店が振り出した約束手形の裏書譲渡を受け、残額は掛けとした。(第107回簿記3級)

売り上げたので、お金の増加→お金勘定は借方。

最初の手付金は前受金のことです。

文章に「以前受け取ったお金」と書いているので、これは覚えていなくても勘定は思いついたのではないでしょうか。

そして、約束手形の裏書譲渡を受けた、と。

当店が振り出していない手形は全て受取手形として処理です。

残額は掛け。

 

(前受金) 100,000  (売上)100,000
(受取手形)300,000
(売掛金) 200,000

 

 

 

例)家具卸売業を営む小笹家具店は、販売用の椅子 20 台を @ ¥ 20,000 で信太商店から購入し、代金は翌月払いとした。 その際の引取運賃 ¥ 30,000 は、現金で支払った。(第107回簿記3級)

購入→お金が減る→お金勘定が貸方。

この時のお金勘定は販売用の椅子なので、買掛金を使用します。

そして販売用ということから、これは仕入れ勘定で処理。

「売る商品を購入すること=仕入れ」ですからね。

この問題の注意点はここだけ。

販売用という文字を読み逃すと「備品」で処理してしまうので、注意しましょう。

 

引取運賃は運送業者に支払うので購入時点に現金で処理します。

そして前の例題でもあったように、仕入れにかかる費用は全て仕入勘定に含めること。

(仕入)430,000 (買掛金)400,000
         (現金)  30,000

 

 

お金勘定の使い方講座の第2弾はここで終了です。

 

次回第3弾では、実際に自分で解けるよう先に問題を列挙します。

基礎知識があれば、多少知らないことがあっても大丈夫でしょう。

 

まずはその取引によって店のお金が増えたのか減ったのか

 

ここをまず考えてください。

これがわかれば、あとは使用する勘定科目の選択を覚えれば解答できます。

なので、借方貸方が合っているかどうかをまずは確認するようにしてください。

勘定科目は二の次で大丈夫です。

 

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