他店商品券
商品券はみなさんも一度は使用したことがあると思います。
商品券に書かれている金額分の商品を購入することができる代物です。
使用場所は限られていますが、これは現金と同じ使い方ができますよね。
これは使用者が店でも同じ。
なので、店が使用する時の仕訳は現金と全く同じように動きます。
しかし、これは店が受け取った商品券の場合。
つまり他の店が発行した商品券です。
そのため、使用する勘定科目は「他店商品券」です。
例)当店は得意先A商店に商品200円を売り上げ、代金はA商店発行の商品券を受け取った。
(他店が発行した)商品券=お金です。
そのため、この商品券はお金勘定になります。
(お金勘定がわからない人は仕訳のコツで)。
商品券を受け取った→お金の増加→お金勘定は借方、になります。
この時のお金勘定は、A商店という他の店が発行した商品券なので「他店商品券」です。
相手勘定は問題文にあるように売上になります。
金額はそのまま。
(他店商品券)200 (売上)200
例)A商店が発行した商品券を使用して、消耗品200円を購入した。
今回は他店が発行した商品券を使用した問題。
商品券を使用というのは、現金の代わりとして支払いを行なったということ。
支払いを行なった→お金勘定の減少→貸方に入る、となります。
相手勘定は問題文の通り、消耗品です。
金額も問題文そのまま。
(消耗品)200 (他店商品券)200
以上が他店発行の商品券に関する仕訳でした。
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商品券の発行
先ほどは商品券を受け取った場合。
つまりは、消費者と同じ側の仕訳だったわけです。
今回は商品券を発行する店側の仕訳になります。
発行する立場での商品券というのは、「提示された場合その額面金額と同等の商品を渡す義務」が付属されている紙です。
この関係は買掛金や支払手形と似ていますよね。
2つとも、後に支払う義務があるモノになります。
「後に支払う義務=負債」がわかりにくい人は借金を思い浮かべてください。
借金は負債ということはなんとなく知っていると思います。
そして借金は後で必ず支払わなければけません。
よって上の赤文字の関係が導かれるのです。
つまり、商品券は上の2つと同じく負債に区分になります。
長く書きましたが、やはり商品券が負債というのは想像がしづらいと思います。
なので、やはりここもお金勘定で解答を作ることで科目の区分を覚えずに済ませましょう。
例)当店はA商店に対して商品券200円を発行し、代金を現金で受け取った。
商品券を発行する仕訳を作ります。
商品券発行というところよりも、現金を受け取ったというところから考えましょう。
現金受け取り→借方に現金。
相手勘定は「商品券」になります。
「当店商品券」という勘定科目ではないので注意してください。
金額は問題文そのままです。
(現金)200 (商品券)200
例)A商店に商品200円を売り上げ、代金は当店発行の商品券を受け取った。
今回の取引は当店発行の商品券が使用された場合の話です。
売り上げ→お金が受け取れる→お金勘定が借方、となります。
今回のお金勘定は商品券だけです。
なので借方に入るのが商品券になります。
相手勘定は売上で、金額は問題文そのまま。
(商品券)200 (売上)200
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まとめ
今回の問題はお金勘定の使い方が理解していれば簡単だったと思います。
商品券で重要なのは、発行主体によって勘定科目名が変化することです。
それでも2つだけで、とてもわかりやすい名前になっているため、是非ここは確実に解答できるようにしてください。
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