前回までのまとめ
お金勘定。
取引の内容を確認し、お金が増えたか減ったかを確認していきます。
お金が増えた=左にお金勘定。
お金が減った=右にお金勘定。
お金勘定の中身についてはこちら。
仕入れの形
(仕入)××× (お金)×××
売り上げの形
(お金)××× (売り上げ)×××
小切手の受け取り
①他人振り出し=現金の増加。
②自分振り出し=当座預金の増加。
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買掛金(かいかけきん)
商品を購入した場合、即時に支払うのが一般的なのですが、クレジットカードなどのように後払いということも可能です。
今回はそれを店が行なった場合、かつ保証なしの場合。
買掛金とは、ただの口約束になります。
「来月支払うねー」と言うだけで成立する取引になります。
この時は「掛けとした」という表現です。
この場合、支払う側の処理として「買掛金」が使われます。
この買掛金はお金勘定になります。
なので、お金が増えたか減ったかを取引内容から読み取ることで回答可能です。
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例)商品100円を仕入れ、代金を掛けとした。
この取引内容ではお金が減ったか増えたか。
仕入れたのだからお金は減る、という考え方が正しいです。
ただ、今回は実際にお金は減っていないのでわかりにくいでしょう。
お金が減る取引なのだから、お金勘定は右に入ります。
今回の取引で使うのは「買掛金」ですね(掛けとした、とあるから)。
お金が減った原因は「仕入れたから」。
なので左には仕入。
(仕入)100 (買掛金)100
仕入れの形を覚えている人は普通に仕入れから考えてもいいですよ。
(仕入)××× (お金)×××
この形に当てはめるだけ。
今回は「掛けとした」とあるので、お金の場所には買掛金が入ることになります。
値段は文章から100。
(仕入)100 (買掛金)100
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例)以前仕入れた時に発生した買掛金100円を現金で支払った。
重要なのが「現金で支払った」という言葉。
お金勘定最上位に君臨するのが現金です。
なので、偉い現金さんから仕訳の席に入れてあげましょう。
今回現金さんは支払ったという言葉から減ったとわかります。
なので、現金さんの席は右側です。
では左に入るのは?
現金が減った原因は誰にあるのか。
それは「買掛金」です。
(問題文にそれ以外の登場人物もいないし、決定的ですよね)。
なので、これらを総括すると仕訳の形はこうなります。
(買掛金)100 (現金)100
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売掛金(うりかけきん)
先ほどは買った側のお話でした。
今回は売った側。
売ったんだけど、「掛けにして」と言われて了承した場合。
この場合は「売掛金」を使っていきます。
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例)商品100円を売り上げ、代金は掛けとした。
この問題ではお金は減るか増えるか。
商品を売り上げたのだからお金が増える、と考えます。
売掛金も買掛金と同様、お金勘定に含まれるので考え方は大体買掛金と同じ。
お金が増える=左にお金勘定。
今回「掛けとした」とあるので売掛金。
お金が増える原因は売り上げたから。
だから右に売上が入る。
(売掛金)100 (売上)100
これも売上の形から考えてもいいです。
(お金)××× (売上)×××
ここに入れていきます。
問題文からお金は売掛金。
値段は100。
(売掛金)100 (売上)100
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例)以前発生した売掛金100円を現金で受け取った。
これも買掛金と同じ考え方。
偉い現金さんがいるので、彼から仕訳に入れてあげましょう。
「受け取った」とあるので、現金さんは増えたということ。
なので左に現金さんが入ります。
現金さんが増えた原因は売掛金になるので、右に売掛金。
(現金)100 (売掛金)100
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まとめ
「掛けとした」とあれば買掛金か売掛金。
どちらを使うかはその取引でお金が増えるか減るかで判断しましょう。
お金が減る=買掛金=右に入る。
お金が増える=売掛金=左に入る。
※真ん中の部分を隠してあげれば普通の公式になるので、これは正しいです。
お金が減る=右、お金が減る=買掛金 →買掛金=右
お金が増える=左、お金が増える=売掛金 →売掛金=左
現金さんは偉い。
だから現金さんは真っ先に仕訳の席に入れる。
今回増えた知識はこれくらいです。
途中の公式は覚えても覚えなくても大丈夫。
お金勘定に含まれるとわかっていれば、お金が増加減少の判断だけで左右どちらに入るかわかりますので。
次回予告
手形
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