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初心者さん講座17 仮払金・仮受金

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仮払金

読んで字の如し。

仮に払った金です。

問題文には「概算」という言葉が出てくることが多いです。

だいたいこれくらい、という意味だとわかっていれば問題ありません。

 

例)従業員に出張費として概算額1,000円を現金で渡した。

現金を従業員に渡した。

従業員に渡したことで会社の現金は減ってしまいます。

よって現金が減るということで現金は右。

その原因は出張費・・・・・・ではありません。

 

この現金を渡した時点で出張費は確定していません。

もしかしたら出張先で1,000円以上使うかもしれません。

もしかしたら出張先で1,000円以下で済むかもしれません。

このように、現金を渡した時点では出張費の金額は確定していないのです。

その費用が確定するのは従業員が領収書を持って帰ってきて残金を会社に返した時点です。

それまでは仮に払っているにすぎません。

 

ですので、仮払金として処理します。

企業会計原則には費用の認識は発生主義を取っているとあります。

その説明は後日行いますので、興味があればご覧ください。

 

さて、現金が右でその原因は従業員に金を渡したから。

その金は費用として誰かに支払われる金です。

その支払い先は未定で金額も未定。

ということで使用する勘定は仮払金です。

 

(仮払金)1,000 (現金)1,000

 

例)先ほどの問題の従業員が出張から戻り、概算払いの1,000円のうち800円使ったと報告を受け、残金を受け取った。

1,000円渡したけど800円しか使わなかったとのこと。

つまりその800円が会社にとって出張の費用となり、使わなかった200円は費用じゃないのです。

概算払いした時に発生した仮払金が減ります。

仮払金は条件付きお金勘定ですが、この問題では覚えていなくても問題ないでしょう。

 

まず、現金が増えますね。

返してもらったということで200円増加ですね。

現金増加の理由は何でしょうか?

仮払金として支払った金が返ってきたからですねー。

ということで、原因である仮払金を右に書きます。

その仮払金はいくらだったでしょうか?

1,000円でしたね、ということで仮払金は1,000円です。

 

さて、最後に出張費を計上しましょう。

厳密には「旅費交通費」です。

旅費交通費は800円です。

左右の金額が合う方に入れましょう。

現金の増加額は200円、仮払金の減少額は1,000円。

結果、左が少ないので左に旅費交通費を入れます。

(旅費交通費)800 (仮払金)1,000
( 現金 ) 200

 

 

仮受金

仮に受けた金です。

仮ということはまだ何の金かは決まっていない、わかっていないものです。

まあ、わからない金を得たら仮受金で良いでしょう。

 

例)A商店は当座預金に1,000円入金されたが、内容は不明である。

内容が不明な金を得た。

現金が増えるので左に当座預金。

わけわからない金を得たのだから、とりあえず「わからない」というラベルを貼りましょう。

そのラベルが「仮受金」です。

 

(当座預金)1,000 (仮受金)1,000

 

例)当座預金への入金が売掛金の回収であると判明しました。

以前入金された金が売掛金であると判明した。

なので、売掛金を減らさないといけません。

売掛金を減らすのですが、その原因は当座預金に入金された金が何かわからなかったから起きたことです。

当時入金された金が何であったかがわかっていれば仮受金という勘定を使う必要がなかったのです。

(当座預金)1,000 (売掛金)1,000

この仕訳をしていたでしょう。

しかしわからなかった。

だからややこしい事態になっているのです。

 

売掛金が減り、仮受金も減る仕訳を書きましょう。

売掛金はお金勘定の一種です。

お金が増減しない取引ですので、少し難しいですね。

 

ということで、やっていきましょう。

まず、仮受金を減らすためにはどのような仕訳をすべきか。

仮受金は以前右側に計上しているはずです。

これは仮受金発生の問題が解けるならわかりますよね。

増える金が左、仮受金が右に計上されます。

その右に計上した仮受金を減らすには左側に計上しなければいけません。

 

仮受金減少の原因は売掛金の支払いだったとわからなかったから。

仮受金が左なのでその反対の右に売掛金です。

(仮受金)1,000 (売掛金)1,000

 

 

まとめ

仮払金・仮受金の発生仕訳を理解しましょう。

そしてその勘定を減らす時は発生の逆側に書けばいい。

 

このページが役に立っていれば嬉しいです。

 

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